症例集
ウニクス秩父歯科で治療を受けられた患者様の症例集です。
インプラント症例
実際に行ったインプラントの症例です。
術前
たくさんの歯がなく、ものが噛めないことを理由に来院された患者さんです。
術後
歯のないところはインプラントにて治療し、全体的に銀歯をきれいにしました。
入れ歯ではないため、噛みやすく、白い歯にしたことによって、見た目も若々しくなりました。
まさにアンチエイジング(年齢を感じさせない)治療です。
歯周病その7(定期健診と治療後の症状)
前回までに説明した方法で歯周病を治療していきます。治療期間についてですが、歯周病の治療のゴールは、理想的には全体的に歯周組織(歯ぐきや歯の周りの骨)の状態が改善したと判断するまでですが、患者さんと相談して、完璧な状態ではないが、定期的に健診を行うことで経過を見ていくという方法(SPT)をとることもあります。そのため治療期間が人それぞれ違ってきます。もちろん完璧に歯周病が改善した患者さんでも1年に1度は定期健診に来る必要があります。
治療後のは、腫れていた歯ぐきが引き締まり、歯ぐきからの出血がおさまります。
歯周病は慢性的な疾患のため症状が出ずに進行していきます、重度になってしまうと、大量に歯が喪失してしまいます。その進行が止まるということに歯周病を治療することの最大の意味があります(自分の歯を残すということ)。
数回にわたり歯周病について説明してきました。歯がなくなれば食べ物が噛めずにみじめな思いをし、治療にはたくさんの時間と費用がかかります。みなさんも自分の歯でいつまでもおいしく食事ができるように、歯周病を予防しましょう。
追加
・治療に伴う症状
治療をすると一次的な知覚過敏や、歯ぐきが引き締まるため、歯が伸びたように感じる場合があります。
歯周病その6(歯周外科)
前回歯周病の治療(初期治療)について説明しましたが、重度な歯周病の患者さんは、前回までに説明したような方法では、歯周病菌が除去しきれない場合があります。その場合歯周外科という治療を行っていくようになります。しかしこの治療は患者さんによっては、「やりたくない」という方もいますので、症状が安定していれば定期的に経過を見ていくという治療(SPT)を行っていく場合もあるので、患者さんと相談してきめていきます。
・歯周外科
前期説明したような初期治療では、歯ぐきの深い位置の汚れを除去していますが、これでも取りきれないような汚れに対して歯ぐきを開いて汚れを取ったり、歯周病でなくなってしまった骨を再生させたりするために行っていく治療です。
FOP
歯ぐきを開いて、深いところにある汚れ(歯周病菌)を除去します。
エムドゲイン
歯周病で骨がなくなってしまったところにエムドゲインというたんぱく質を塗布し、骨を再生させます。
このような歯周外科を行い、完全に歯周病菌を除去し歯ブラシを行いやすく、歯周病に再感染しにくい環境を作っていきます。
前にも述べたように歯周外科はとても重要な治療ですが、あくまで患者さんとの相談のうえ行っていきます。
次回は歯周病の治療後の管理と治療に伴う偶発症について説明します
歯周病その5(初期治療)
それでは、歯周病の治療について説明します。
前回お話ししたように、歯周病の検査を行うと、歯周病は、歯肉炎→軽度歯周炎→中等度歯周炎→重度歯周炎のだいたい4つの段階に分かれます。(もちろんこれは便宜的に分けているだけです)
歯周病の段階によって治療が異なるためこのことは、覚えておいてください。
・歯周病の治療
歯周病の治療を一言で言うと歯周病は歯についた細菌によっておこるため、治療はその細菌を除去していくということです。
上記したような歯周病のレベルの違いによって除去の仕方が異なるということです。
1、初期治療
ブラッシング(歯磨き)のトレーニングをしたり、自分では取り除けない汚れを専用の器具を使用し除去します。
歯磨きのトレーニング
日々の汚れをしっかりと除去できるようにブラッシングのトレーニングを行います。
専用の器具を使用しての汚れ取り
歯肉の上の見えている汚れを除去します
歯肉炎や軽度の歯周病の患者さんは、これで治療はおしまいです。あとは、定期的な健診で状態を管理していくことになります。
中等度や重度の患者さんは、これだけでは汚れが取りきれないためさらに治療が必要となります。
歯ぐきの下の深い場所の汚れ取り
歯ぐきの奥の汚れを取ります。
この治療までを初期治療といい、これで汚れを取り切れれば、治療はおしまいになり定期的な健診となります。
さらに汚れが残ってしまうような重度な歯周病の患者さんは、この後さらに歯周外科という治療に進むか、症状が安定している場合は、経過を見ていくようになる場合もあります。患者さんの要望もふまえて相談して決めていくようになります。
次回は、歯周外科について説明します。
歯周病その4(検査)
今までは歯周病の原因や、歯周病を進行させる因子について書いてきましたが、では、歯周病になってしまって場合どのように治療していくのでしょう。
まず歯周病かどうか判断する検査について書いていきます。
歯周病を診断する検査
1、口腔内写真
患者さんの、お口の中の状態を把握します。
2、レントゲン写真
全体的な、骨の状態、歯の状態を検査します
3、歯周基本検査
専用の器具を使用して歯ぐきの状態を把握します。
歯ぐきからの出血や、歯の揺れなども検査します。
4、その他
状況に応じて、細菌数を調べる検査や、噛み合わせなども検査します。
これらの項目を総合して判断し、歯周病の状態と治療を決めていきます。
次回は、歯周病の治療について説明します。
歯周病その3(歯周病を進行させる因子)
前にも説明したように、歯周病の原因は、歯周病菌という細菌です。
しかし、歯周病の進行には、個人差があり重度の歯周病に進行している人もいれば、あまり歯周病のケアをしていないのに進行していない人もいます。なぜでしょう?
それは、歯周病には、進行を早める因子(原因)があり、それによって歯周病の状態に差が出ているのです。
・喫煙
喫煙をしていると血管が収縮し、血流が悪くなります、それによって、歯ぐきへの栄養供給がうまく行えなかったり、老廃物の除去が行いずらくなり歯周病が進行しやすくなります。
・咬合性外傷(不正な噛みあわせ)
噛み合わせが悪かったり、歯ぎしりなどをしている人は歯や歯を支えている周辺の組織に余計な負担がかかり、歯周病が進行しやすくなります。
・不適合なかぶせ物
かぶせ物のふちがしっかりと会っていないと、そこに汚れがたまりやすくなり、歯周病が進行しやすくなります。
・歯列不正
歯並びが悪いと、ブラッシングがとても難しくなり、歯が重なってしまっているところなどに磨き残しが出てしまいます。
・免疫の低下
その他、ストレスや糖尿病、加齢などで免疫力が低下すると歯周病が進行します。実はこの免疫が歯周病にとってかなり重要な要因なのです。
次回は、歯周病の検査と治療について説明します。
インプラントとは③
インプラントのさらなるメリットについて説明します。
インプラントができるまでは、歯がなくなると隣の歯に負担を求めて歯がなくなったところを補っていました。
たとえば、ブリッジは、まず隣の歯を削らなければいけませんし、さらに義歯もブリッジも3本分の歯の力を2本で負担するため、隣の歯は、かなりの負担がかかることになってしまいます。そうなると、隣の歯の寿命が短くなってしまい欠損が広がっていってしまいます。
インプラントは、周りの歯に迷惑をかけずに、治療ができるため、欠損の拡大を抑えることができます。
もちろんインプラントもパーフェクトな治療法ではありませんが、インプラントができてから、歯科の治療は劇的に変化したといってもよいでしょう。
インプラントとは②
ではインプラント治療は、どのようにして行うのでしょうか。
インプラント治療行程
①インプラント(人工歯根)を骨に埋入します。
②インプラントが骨にくっつくまで2か月ほど待ちます。
③型取りをして、歯になる部分を装着します。
④定期的(半年~1年に1度)にメンテナンスを行います。
このような工程で治療を行います。
インプラントとは
インプラントは、何らかの理由で歯がなくなってしまった所に歯を作る方法のうちの一つです。
現在、歯科では、歯がなくなったところを補う方法としてブリッジ、入れ歯、インプラントの3種類があります。
・ブリッジ
ブリッジ は歯のなくなったところの隣の歯を削り、つながったかぶせ物をかぶせる方法です。
この治療の利点は、取り外し式のものではないため、違和感が少なく、比較的噛み心地も良いところです。
欠点は、隣の歯を削らなくてはいけないところと支えになっている歯に負担が大きくかかってしまうところです。きれいな歯でも削らないといけないのがこの治療の最大の欠点といってもよいでしょう。
・入れ歯
これは歯ぐきを支えにする取り外し式の入れ歯を入れる治療です。
利点は、隣の歯を大きく削らなくてもよいところです。
欠点は、取り外し式で、取り扱いが面倒なところと違和感が強いところ、さらに噛む力は、ブリッジやインプラントに比べ2割ほどでしか噛めません。
・インプラント
歯がなくなったところに人工の根っこ(人工歯根)を入れてそこに歯を作る方法です。
利点は、違和感も少なく、噛み心地もよいです、さらに隣の歯を削る必要がありません。
欠点は、保険がきかずに費用がかかるところです。
インプラントとはこのように歯のなくなったところを補う方法の一つです、さらに詳しい説明は次回行います。
歯周病その2(症状)
では歯周病になると、どのような症状が出るのでしょうか、
まず、歯周病その1で書いたように歯周病は、症状がないまま進行してしまう病気です。
そのため、患者さん自ら症状を自覚した時には、かなり進行してしまっていることが多いのです。
本人が気付かない間に進行してしまうのです。
歯周病の進行(歯はあごの骨に埋まっており、あごの骨が歯を支えています。歯周病は症状がないまま歯を支えている骨が溶けてしまう病気です)
歯周病が進行してくると次のような症状が出ますこれらの症状が出た時には歯周病はかなり進行している可能性があります。
歯周病の症状
・歯ぐきがはれる
・歯ぐきから出血する
・歯ぐきがむずがゆい
・口臭がある
・歯がぐらぐらする(揺れてきた)
・歯ぐきから膿がでる(黄色っぽいもの)
・かたいものが食べずらい
などが代表的な症状です。
最終的には、歯を支えている骨がすべて吸収してしまい、歯が抜けてしまいます。
歯周病は、日本人の歯が抜ける原因の約50%を占めており虫歯よりも多い確率で、歯周病で歯がなくなっているのです。
日本人の歯の喪失原因
一度歯周病でなくなってしまった骨を元に戻すことはほぼ不可能です。歯がなくなれば、とても不便だし、費用もかかります、進行する前に早期治療を行いましょう。
次回は、歯周病の進行を早める因子について説明します。
歯周病その1(原因)
今回から、何回かに分けて歯周病について詳しく説明していきます。
まず口の中には、たくさんの細菌がいます。その中に、歯周病の原因菌と虫歯の原因菌がいます。
歯についた細菌を拡大した図
これらの細菌がさまざまな理由で増殖すると、歯周病や虫歯になってしまいます。
虫歯は、皆さん知っているように、歯がとけてしまい。歯に穴があいたり、痛みが出てしまう病気です。
虫歯
歯周病は、歯ではなく歯を支えている周りの骨が溶かされたり、歯ぐきが腫れてしまったりする病気です。歯周病は、虫歯とは違い、ほとんどの場合、痛みなどの症状がないままに進行してしまいます。そのため自分では、歯周病になっていることに気がつきにくい病気なのです。
歯周病
このように歯周病の原因はお口の中の歯周病菌という細菌なのです。歯周病菌が増殖して活発に活動していると歯周病が進行してしまいます。
ではどのように歯周病菌が増殖するのでしょうか?
歯周病が進行する原因はいくつかあるのですが(後々説明します)一番の原因は、歯についた汚れ(食べカス)です、これを栄養源にして歯周病菌は増殖していくのです。
食事をすると必ず歯には食べカスがつきます。毎日歯磨きをしていない人はもちろんですが、毎日歯磨きをしている人も、きちんとした磨き方をしていなければ、磨き残しができてしまい歯周病は進行してしまします。
きちんとしたブラッシングをすることが
次回は、歯周病になるとどのような症状が出てきてしまうのか、を説明します。