症例集
ウニクス秩父歯科で治療を受けられた患者様の症例集です。
インプラント学会シンポジストに選ばれました
2月の11日12日で、日本口腔インプラント学会 第36回 関東甲信越大会が開催されました。私と歯科衛生士3名で出席してきました。
私は、「高齢者への全顎インプラント治療~87歳からの5年経過~」という演題で発表を行ないました。
今回のの発表の反響がよかったため、今度2017年8月に開催される、第8回日本口腔インプラント学会関東甲信越支部学術シンポジウムのシンポジストに選出されました。そこでシンポジストとして、発表する予定です。定期的に学会等で発表することで、医療技術の維持に取り組んでおります。
インプラント専門医
現在インプラント治療は、全世界的に広まっています。インプラント治療を行うことにより今まで食べられなかった患者さんがなんでも食べられるようになったり、見た目が美しくなり生活の質が向上しているのは、素晴らしいことです、しかし反面インプラントによるトラブルが起こっていることも事実です。
当医院は、日本口腔インプラント学会が認定した、インプラント専門医が秩父で唯一、インプラント治療を行っている歯科医院です。トラブルのないインプラント治療を患者さんに提供できるよう日々努力しております。
医療法人安田歯科 理事長 安田 治男
医療法人安田歯科 ウニクス秩父歯科 院長 小宅 宏史
インプラントと矯正
前歯が反対のかみ合わせになってしまった患者さんです
術前
矯正治療とインプラント、歯のかぶせ直しを行いました
術後
下顎のアーチ(歯列)が綺麗になり反対だったかみ合わせを直しました。
綺麗になりました。
インプラントの治療
モノが噛めないことを主訴に来院された患者さんです。
術前
正面 上顎
下顎
合計9本のインプラント治療を行いました。
術後
正面 上顎
下顎
術前 術後
術前 術後
奥歯まで入ってなんでも噛めるようになり喜んでいただきました。
インプラント治療で人生が変わった
歯周病を主訴に来院された患者さんです。
術前
全体的にインプラントを埋入しました(上顎6本下顎6本計12本)
歯を入れた状態です。
術前 術後
綺麗になって、噛めるようになり大変喜んでいただきました。
インプラント学会
9月15日、16日に福岡で行われた日本口腔インプラント学会に行ってきました。
私と副委員長、理事長の3人とも発表があり約200人程の前でインプラントについての発表をしてきました。
私の発表(インプラントの長期予後について)
副委員長(矯正を用いたインプラント治療について)
インプラント学会は、会員数が約8000人と、とても大きい学会で、海外からもいろいろな先生を招いて公演してもらっています。
今後もインプラントについての勉強を続けていきたいと思っております。
静脈鎮静を用いたインプラント治療
患者さんは物が噛めないことを理由に来院しました。
インプラントを希望していましたが、治療を行うときに緊張して血圧が上がってしまい、それが原因でいままでインプラント治療ができませんでした。
初診時
上顎 下顎
上下顎とも歯がないため、噛めない状態でした。
当医院では、私が歯科麻酔認定医であるため静脈鎮静(点滴をからリラックスするお薬を投与し眠っている状態で処置を行う)を行い
患者さんにリラックスする麻酔をかけることができるため、インプラントの処置が行えます。
血圧
向かって左が緊張で血圧が上がっている状態です血圧が200ぐらいになってしまいます、右は静脈鎮静でリラックスしている状態の血圧です。120程度に落ち着いています
術後
上顎 下顎
(歯の上の黒っぽいところはインプラントのネジ穴です、当医院はメンテナンス性の良いネジ方式のインプラントを用いております。)
合計9本のインプラントを埋入しました。
患者さんは、何でも食べられるようになって大変喜んでいました。
当医院には、歯科恐怖症や、インプラント治療が他院で断られた患者さんなどが来院し、静脈鎮静などで治療を行い噛めるようになっていただいております。
高齢者に対するインプラント治療
当医院では、麻酔科である私が患者さんの全身状態の管理を行えるため、高齢者や、全身的な疾患(高血圧、糖尿病等)を持っている患者さんに対してもインプラント治療を行うことが可能です。
その1例を紹介したいと思います。
患者さんは、老後においしくご飯が食べたいことを主訴に来院された87歳の患者さんです。
患者さんは、インプラント治療にとても興味があり、入れ歯ではなくインプラントにて、治療を行っていくこととしました。
初診時
正面 上あご
下あご
上顎は、すべての歯がぐらぐらになって言いましたので、抜歯を行い、インプラントを6本埋入しました
下顎は、歯のないところだけにインプラントを4本埋入し、倒れている歯(向かって右側)を矯正で正常な位置に戻しました
向かって左側は治療の必要がなかったため右側のみ治療しています。
治療前後の比較です
術前 術後
この患者さんは、お体の全身状態がとてもよく、複数本のインプラント治療を行うことが可能であると判断したためこのような全顎的な治療を行いました、治療中は、全身状態をしっかりと管理し、安全に治療を行いました。
患者さんは、インプラント治療にとても喜んでおり、その後も「金歯を白くしたい」、「倒れている歯を矯正で戻したい」と、次々にお口の中を改善することを希望しました。
結果、全顎的な治療を行うことができました。
インプラント学会in大阪
9月22日23日で大阪で行われた、インプラント学会で発表してきました。
会場は100名ぐらいの小さいところでした。大学の同期の友人や先輩、埼玉インプラント研究会の先輩方も見に来ていたため、少し緊張しました。
インプラントは、新聞などでも多くのトラブルが報告されていますが、きちんと勉強したり、学会に参加しているドクターのもとで治療を行えばとても安全でよい治療です。
今後も患者さんのために最新の医療を提供できるように勉強していきたいと思います。
インプラントマグネット義歯
インプラント治療は、歯のないところを補う方法としてはとても優れた治療法ですが、費用がかかってしまうことは、欠点の一つです
そのため、多数歯(たくさんの歯)がなくなってしまい、インプラント治療で歯を入れようと思うと何本ものインプラントが必要になり、費用がかかってしまいます。
そこで、インプラントの埋入本数を少なくできるマグネット義歯を紹介したいと思います。
初診時
お口の中全体的に、虫歯と歯周病で歯がダメになってしまっています。
上あごは、ほとんどすべての歯がダメになってしまっていました。
患者さんの希望は、違和感が少なく、しっかりと噛めて、外れたり動いたりしない歯を入れてほしいとのことでした。
全体をインプラントで治療すると費用がかなりかかってしまうため、患者さんと相談し、インプラントを利用した義歯を作成していくこととしました。
治療後
下顎はインプラントと自分の歯を利用したコーヌスという義歯を作成しました。
上あごは、インプラントを4本埋入して、違和感の少ない上あごが抜いてある義歯を作成しました。
術前と術後の状態です
患者さんは、見た目もきれいになり、なんでも咬め違和感が少ないと大変よろこんでいました。
インプラント専門医の行う、安全な全顎的インプラント2
現在インプラントのトラブルに関する新聞記事が増えています。当医院ではCT診査、血液検査の確認など最新の技術をきちんと行い、秩父で唯一の日本口腔インプラント学会専門医のいる歯科医院です安全に全顎的なインプラント治療を行っています。
全顎的な治療を希望して来院された患者様です
術前
CTを撮影し(このCT画像はサンプルです)
6本のインプラントを埋入しました。
治療完了時
綺麗になって咬めるようになり患者さにんは喜んでいただきました。
安全安心のインプラント治療を行っています。
インプラント専門医の行う、安全な全顎的インプラント
現在インプラントのトラブルに関する新聞記事が増えています。当医院ではCT診査、血液検査の確認など最新の技術をきちんと行い、秩父で唯一の日本口腔インプラント学会専門医のいる歯科医院です安全に全顎的なインプラント治療を行っています。
治療例
大きな入れ歯で咬みづらいためインプラント治療をご希望で来院された患者様です。
初診時
CTを撮影し審査後(このCT画像はサンプルです)にインプラントを8本埋入しました。
治療終了後です。とてもきれいになり、咬みやすいと患者さんには喜んでいただきました。
安全、安心のインプラントを目指しています。
全顎的なインプラント症例
インプラントや特殊な入れ歯を組み合わせることによって、どんな状況の患者さんでも大変具合よく治療することができます。
物がかめないことを理由に来院された患者さんです。
初診時 正面
上あご 下あご
上あごは、インプラントと特殊な入れ歯を組み合わせて、下あごはインプラントのみで治療を行いました。
治療後
正面
下顎 口元
治療前 治療後
治療前 治療後
患者さんは、人生が変わったとおっしゃっていました。自分もそういっていただいて大変うれしかったです。
ドイツでの麻酔学会
9月20日から25日までドイツのハンブルグで行われた、ヨーロッパ疼痛学会で、発表をしてきました。
私は、現在大学の麻酔科に所属しており、そこの教授と私と後輩とで行っている研究を発表しに行ってきました。
ドイツのハンブルグは、ドイツで2番目に大きい都市です、街並みがとてもきれいで、近くにはリューベックという世界遺産に登録されている町もあります。
ハンブルグとリューベックの街並み
ハンブルグ中央駅
学会会場はとても広く世界各国の麻酔科医が来ていました
私もポスターを作成して発表しました、ちなみに内容は、全身麻酔科で鎮痛薬を投与した際の、脳波の研究です
発表後は、ドイツ名物のビールとソーセージを食べに行きました
研究した内容を発表することで、新しい発見があったりしてとても勉強になりました。
インプラント症例
歯科恐怖症(歯科治療が怖いという患者さん)が来院されました。
歯科治療が怖いというだけありお口の中は、虫歯がたくさんありました。咬むところもなくなってしまっており、ほとんど丸飲みしているとのことでした。
治療前
上あご 下あご
歯科恐怖症の患者さんには、鎮静法という、リラックスするような、お薬を使った治療を行っています。
(ホームページに詳しく乗っています。)
この患者さんも鎮静法を利用して、インプラントにて治療を行いました。
上あごに8本 下あごに5本のインプラントを行い歯を入れました。
治療後
上あご 下あご
これで何でも食べられるようになりました。
患者さんもとても喜んでくれました。
最新のインプラント治療2
前回お話した、インプラントの材料であるチタンの劣化ですが、現在市場に出ているインプラントは、ほぼ劣化してしまっているということになります。
紫外線照射
この劣化したインプラントに特殊な紫外線を照射することによって、加工したばかりの状態に戻ることができるという研究をUCLA米カリフォルニア大ロサンゼルス校歯学部の小川隆広准教授(修復・インプラント学)らのチームが発見しました。
新聞にも掲載されました
これにより今までよりも約2倍骨との結合が良くなり、インプラントがより強固に骨とくっつくようになりました。
顕微鏡下での骨とインプラントの結合
当医院でもこのシステムを導入し、インプラント治療を行っています。
最新のインプラント治療1
以前ブログで紹介したのですが、インプラント治療の成功率を著しく上げることができる最新の発明が世の中に出てきました。そのことについて説明します。
チタンエイジング
インプラントは、「チタン」という金属を加工して出来ているのですが、チタンは、加工してから日にちがたつと性質が劣化してしまい、骨とのくっつきが弱くなってしまいます。
現在、市場に出ているインプラントは、ほぼ100%加工後4週以降のものです。
このようにチタンの性質が劣化することを、チタンエイジングを言います。
日本口腔インプラント学会
医療の世界では、その治療や技術が正しく発展するように、それぞれの分野に国が認めた学会がぞんざいします。公益社団法人日本口腔インプラント学会もそのうちの一つで、ほかにも歯周病学会や、補綴(入れ歯、かぶせ物)学会など、医科の方では、循環器学会や、心臓外科学会などがあります。
先週の2月12日、13日で日本口腔インプラント学会がパシフィコ横浜で開催されました。
私と、理事長の安田先生とで出席し、インプラントについて発表してきました。
発表しているところ
私は初日に発表したのですが、大きな会場で、200人ぐらいの歯科医師が集まっていました。
今後もインプラントについて、研究を重ねていきたい思っています。
最新のインプラント治療
2009年5月の読売新聞にも掲載されたのですが、米カリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)の小川隆広准教授が開発した、紫外線を用いたインプラント治療というものがあります。
インプラント体に特殊な紫外線を照射することによりインプラントと骨との結合が早く強力になるというものです。
私も、この技術が日本に入ってきた第1回の勉強会に1月の23日に出席してきました。
インプラントは、日々進化しており、しっかりと世界に対しアンテナをはって、勉強していないとすぐに遅れてしまいます。今後この技術について、もっと詳しく勉強をし、より良いインプラント治療が患者さんに行えるようにしていきたいと思っています。
インプラント
ものが噛めないことを理由に来院された患者さんです
初診時の写真です。
歯が全体的に無いため食事ができずにとても困っていました。
下あごにインプラントを入れて、上あごは、義歯にて治療を行いました。
治療後
患者さんは、食事が出来るようになってとても満足しています。
術前 術後
インプラント症例
歯が折れたことを理由に来院された患者さんです。
犬歯という前から3番目にある歯が折れてしまいました。
術前
歯は根の方まで折れていて、治療が不可能であったため、抜歯をしてインプラントにて療することとしました。
レントゲンとCTを撮影しました。
折れてしまっている歯を抜歯して、その日にインプラントを埋入する、抜歯同時法という方法を用いました、治療期間がとても短くなります。
術後
前歯の見える場所なので見た目を考えてインプラント治療を行っていく必要があります。
この患者さんは、奥歯も虫歯があったためセラミックの白い歯に変えて見た目もとてもきれいになりました。
術前 術後
インプラント治療例
下の歯の入れ歯が合わずにものが噛めないことを理由に来院された患者さまです。
治療前は、小さい入れ歯が入っており、歯ぐきにあたって痛くて食事ができない状態でした。
治療前
治療前の入れ歯
この患者さんは、あごの骨が細くやせてしまっておりうまく入れ歯が使えないため、インプラントにて治療を行いました
治療後
インプラントで奥歯を入れたため、取り外しの必要はなく、なんでもしっかりと噛めるようになりました
術前 術後
患者さんもとても満足しています。
インプラント学会
9月17日~19日まで北海道の札幌で、日本口腔インプラント学会がありました。日本で一番大きなインプラントの大会です。世界各国からインプラントの研究者やドクターが集まり、症例の検討や、ディスカッションを行ったり、さまざまなメーカーが最新医療機器の紹介をします。
学会で大きく取り上げられてたのは、longevity(ロンジェビティ)です。longevityとは患者さんのインプラントがいかに長く安定した状態でいるかということです。
現在インプラントが大変普及していますが、せっかく入れたインプラントがすぐにダメになってしまうのでは意味がありません。メンテナンスのしやすさや、患者さんの加齢によるお口の中の変化にいかに対応できるかといったところまで考えてインプラント治療を行わなければいけません。
そのためには、患者さんのお口の中全体の状態の把握や、対応しやすいインプラントの選択(インプラントは現在たくさんのメーカーから様々な種類のインプラントがでております)が重要になります。
インプラント学会への参加は、世界の最先端の技術や知識を学ぶことができ、とても有意義でした。
インプラントを利用した入れ歯
インプラントは、治療のバリエーションがとても多く、様々な患者さんの希望にそった治療が行えます。
インプラントと特殊な入れ歯(コーヌス)を組み合わせて、患者さんがとても満足した例を紹介します。
下の入れ歯が合わなくて、ものが噛めないことを気にして来院された患者さんです。
正面
下あご
下の奥歯がなく前歯の歯並びもよくありません。
今回は、インプラントとコーヌス義歯という特殊な義歯を組み合わせて治療することにしました。
奥にインプラントを2本入れて、前歯は形を整えて土台にします。
下あご
そこにコーヌス義歯という特殊な義歯を入れます。
コーヌス義歯(全部白い歯で作ることもできます)
義歯を入れたところ
従来の義歯とは違い、違和感もなくなく動いたりもしないため、なんでも食べられます。
向かって右側が治療後です。
術前 術後
このようにインプラント治療には様々な方法があり、患者さんの希望に応じて治療を行うことができます。
インプラント無料相談会
NPO法人埼玉インプラント研究会のボランティア事業としてインプラントの無料相談会を9月5日(日)に行いました。
インプラントの概要や、患者さんの悩みなどについて専門医が相談を受けるというものです。当日は、様々なお悩みやご相談がありとても充実していました。少しでも患者さんのためになっていれば良いと思っております。
現在インプラントがとても普及していますが、きちんとした治療や説明が不足していると思います。今後もこのような行事を行い
安全で安心なインプラント治療が普及すればよいと思っております。
新しいインプラント治療
8月7日~8月9日まで韓国で行われたピエゾサージェリーという新しいインプラントの研修に行ってきました。現在の日本の歯科治療は、海外に比べ約5年ほどの遅れがあり、インプラントなどの最新技術は、海外に行かなくては勉強できません。
今回、私が学んできたのは、より安全にインプラントの手術が行えるピエゾという技術についてです。
ピエゾとは、簡単に言うと超音波発生装置のことで、その微細な振動を利用してインプラントの手術を行うといったものです。
今までは、インプラントの手術は、ドリルを使って骨に穴をあけていたのですが、最新のピエゾという技術では、超音波の振動を使ってインプラントを埋入するというものです。
この技術を使うことにより、通常の手術はもちろん、サイナスリフトという特別な手術も、とても安全に行うことができるようになりました。
歯周病 症例
重度の歯周病の患者さんが来院されました。20代の男性の方です。
最初の時の写真です。
この方は、糖尿病で全身的に免疫力が低下してしまっており歯周病が重症化してしまったのです。
徹底的に糖尿病のコントロールと歯周病の治療を行い、前歯にはインプラント治療を行いました
治療後の写真です。
同じ患者さんとは思えないくらいきれいになりました。
この状態を維持できるように定期的にメンテナンスをしていく必要があります。
インプラント 費用
インプラントを行う上で1番患者さんの気になるものは、やはり費用ではないかと思います。インプラント治療は受けたいけれど、費用が・・・。という患者さんはたくさんいらっしゃいます。
では、インプラント治療は、なぜこんなに費用がかかるのでしょうか?
それは単純にインプラント自体の部品代や材料費がとても高価だからです。
インプラントは、いかに早く、しっかりと骨に付き、生体にとって安全であるか、さらにずっと使っていくものですからメンテナンスのしやすさが重要になります。
これらの条件をしっかりとカバーしているものは、やはり全世界的にシェアされているもの(全世界的に使用率が高いもの)になります、そういったインプラントは、安心な代わりに値段が高いのです。
現在インプラントは、、たくさんの企業から発売され、さまざまな種類がありますが、自分の身体に入るものですので、世界的に使われている安全なものを選んだほうがよいでしょう。さらにあまり出回っていないインプラントだと、メンテナンスの際に部品が合わないとか、部品が手に入らないといったトラブルも起こる可能性があります。
当院に来院された患者さんでも、他院にてインプラント治療をしており、口の中に3種類のインプラントが埋入されていました。メンテナンスの際に、それぞれの部品を取り寄せたりして、とても苦労しました。
現在インプラントは、さまざまな医院で行われており、値段も安いものが出回っていますが、インプラントの専門医のいる医院で安心なインプラント治療を行うことが、良いと思います。
インプラント症例
実際に行ったインプラントの症例です。
術前
たくさんの歯がなく、ものが噛めないことを理由に来院された患者さんです。
術後
歯のないところはインプラントにて治療し、全体的に銀歯をきれいにしました。
入れ歯ではないため、噛みやすく、白い歯にしたことによって、見た目も若々しくなりました。
まさにアンチエイジング(年齢を感じさせない)治療です。
インプラントとは③
インプラントのさらなるメリットについて説明します。
インプラントができるまでは、歯がなくなると隣の歯に負担を求めて歯がなくなったところを補っていました。
たとえば、ブリッジは、まず隣の歯を削らなければいけませんし、さらに義歯もブリッジも3本分の歯の力を2本で負担するため、隣の歯は、かなりの負担がかかることになってしまいます。そうなると、隣の歯の寿命が短くなってしまい欠損が広がっていってしまいます。
インプラントは、周りの歯に迷惑をかけずに、治療ができるため、欠損の拡大を抑えることができます。
もちろんインプラントもパーフェクトな治療法ではありませんが、インプラントができてから、歯科の治療は劇的に変化したといってもよいでしょう。
インプラントとは②
ではインプラント治療は、どのようにして行うのでしょうか。
インプラント治療行程
①インプラント(人工歯根)を骨に埋入します。
②インプラントが骨にくっつくまで2か月ほど待ちます。
③型取りをして、歯になる部分を装着します。
④定期的(半年~1年に1度)にメンテナンスを行います。
このような工程で治療を行います。
インプラントとは
インプラントは、何らかの理由で歯がなくなってしまった所に歯を作る方法のうちの一つです。
現在、歯科では、歯がなくなったところを補う方法としてブリッジ、入れ歯、インプラントの3種類があります。
・ブリッジ
ブリッジ は歯のなくなったところの隣の歯を削り、つながったかぶせ物をかぶせる方法です。
この治療の利点は、取り外し式のものではないため、違和感が少なく、比較的噛み心地も良いところです。
欠点は、隣の歯を削らなくてはいけないところと支えになっている歯に負担が大きくかかってしまうところです。きれいな歯でも削らないといけないのがこの治療の最大の欠点といってもよいでしょう。
・入れ歯
これは歯ぐきを支えにする取り外し式の入れ歯を入れる治療です。
利点は、隣の歯を大きく削らなくてもよいところです。
欠点は、取り外し式で、取り扱いが面倒なところと違和感が強いところ、さらに噛む力は、ブリッジやインプラントに比べ2割ほどでしか噛めません。
・インプラント
歯がなくなったところに人工の根っこ(人工歯根)を入れてそこに歯を作る方法です。
利点は、違和感も少なく、噛み心地もよいです、さらに隣の歯を削る必要がありません。
欠点は、保険がきかずに費用がかかるところです。
インプラントとはこのように歯のなくなったところを補う方法の一つです、さらに詳しい説明は次回行います。
インプラント専門医
現在日本でもインプラント治療がすっかり定着したくさんの患者さんがインプラントを使用しておいしく食事を食べています。どこの歯科医院でもインプラント治療が行われています。しかし、インプラント治療が広まるに従い、インプラントによる事故も増えてきています。インプラント治療は、本来きちんとインプラントについて勉強しトレーニングを積んでいる歯科医師でないと、行えない治療です。
では、患者さんは、どのようにして、インプラントのトレーニングをしている歯科医師を見分けたらよいのでしょうか?
それは、その歯科医院にインプラントの専門医がいるかを調べればよいのです。
専門医とは、日本口腔インプラント学会がインプラントについて、十分な知識と、実績がある歯科医師に試験を行い、合格すると専門医として認められるものです。
埼玉県内でで現在30人弱しか持っている歯科医師はいません。
専門医のいる歯科医院であれば、安心してインプラントの相談や治療が受けられます。
日本口腔インプラント学会のホームページから専門医のリストを見ることができます。http://www.shika-implant.org/meibo/meibo00.html#i02x04
ちなみに当院は、理事長の安田治男先生が専門医の資格を持っています。
インプラントが出来てからの歯科治療
インプラントができてから歯科の治療が劇的に変化しました。
今までは、歯が1本無くなると、ブリッジか入れ歯になっていました。ブリッジとは歯を削り歯のない部分を補う治療です。
ブリッジも入れ歯も周りの歯に負担を求めるため、周りの歯が負担過重になり、徐々にだめになってしまいます。
ブリッジ(隣の歯を削ってかぶせる) 部分入れ歯
どちらも周りの歯に負担をかけてしまう
この図のように歯が無くなってしまいます
しかしインプラントは、周りの歯に負担をかけずに歯を入れることができるため、上の図のような流れを止めることができるのです。
インプラントは周りの歯に負担をかけない。
このようにインプラントは、ほかの歯を守る意味でも大変良い治療なのです。
インプラントと入れ歯2
歯のなくなったところに人工歯根をいれて歯を作っていくインプラントという治療は、現在の歯科治療においてすっかり定着したものになっています。インプラント治療を受けた患者さんは、全世界で数百万人以上といわれています。インプラント治療の魅力の1つとして、しっかり物を噛めるようになるということが上げられます。
健康な歯の場合大人の噛む力は、約70キロぐらいと言われています。しかし入れ歯になると噛む力は健康な歯の30%ほどになってしまいます。
前にも書いたように、入れ歯は、主に歯ぐきで支えるものなので強い力では、噛めないのです。
しかし、インプラントは、自分の歯のようにしっかり噛むことができるのです。インプラントの寿命は、健康な自分の歯と同じくらいだと考えてください、しっかり歯磨きをすれば、長期的に安定した状態を保つことができます。
インプラントは、なくなってしまった自分の歯を回復させることができ、しっかりとした力で、なんでも噛むことができます。
インプラントと入れ歯
「入れ歯がガタガタする」とか、「.痛くてものが噛めない」という患者さんがよく来院されます。
ではなぜ入れ歯が安定しないのでしょう?なぜ痛くなるのでしょうか?
人はもともと、歯で物を噛む生き物です。しかし入れ歯は、歯ぐきの上に乗っており、歯ぐきが、噛む力を支える構造になっています。ここに無理があるため痛みが出るのです。
入れ歯でも、部分入れ歯のように自分の歯が多く残っていたり、骨がしっかりある患者さんであれば安定した入れ歯が入り、食事もしっかり食べることが可能ですが、あごの骨の状態は、人それぞれ違うため、あごの骨がやせてしまっている患者さんは何度入れ歯を作りなおしても安定したものができないことがあるのです。
しかしインプラント(詳しくはインプラントのページを参照してください)を用いて骨に土台を作ってあげれば、どんなあごの状態の患者さんでもしっかりとした入れ歯を作ることができなんでも食べることができるようになるのです。さらに上の入れ歯も上あごをくりぬくことができ味覚も回復しやしゃべりやすくなります。
このようにインプラントと入れ歯を組み合わせることは、とても有効な治療法なのです。
マグネットデンチャー
健康な歯、噛むことの重要性
歯が無かったり、入れ歯があっていないとよく噛むことができません、噛むことは身体にとても大切なことです。よく噛むことで、唾液が多く分泌され消化がよくなります。唾液には細菌や発がん物質を抑える成分も含まれています。それに良く噛むと脳が活性化され認知ショウや寝たきりを防げるというデータがたくさん報告されています。
さらに口元は、人の顔のイメージにおいてかなり強い印象を与えます。歯がぬけていたり、虫歯で黒くなっていると、それだけで、悪いイメージを与えてしまいます。
笑った顔も、きれいな歯だと気持ちがいいものです。
よく噛める歯、きれいな歯で、よく噛み、よく会話し、よく笑うことが健康な生活にとっては重要なことだと思います。
インプラント
インプラント治療は、写真のように全体的に歯がない患者さんが、入れ歯を使わず自分の歯のように食事ができる素晴らしい治療です。(本院にて)
歯の全くない患者さんにインプラントを埋入 その後歯を装着
しかし下の写真のように1本歯がなくなった時にもとてもいい治療なのです。
治療前 治療後
丸の歯は、根っこが折れていて痛みが出ていました。このような場合抜歯(歯を抜くこと)になるのですが、その後歯がなくなったところは、以前では、両隣のきれいな歯を削る「ブリッジ」と言う治療を行っていたのですが、現在インプラント治療が出てからは隣の歯を削ることなく歯を入れることが可能になりました。
歯は削ってしまうと2度と元には戻りません、歯のないところを補うために隣の歯を削ってしまうのは大変もったいないことなのです。
当院では、このように1本歯がなくなった時こそインプラント治療をお勧めしています。
インプラント
患者さんで、「骨がなくてインプラントはできない」と他院で言われた患者さんが来院されました。
丸で囲まれた部位は、上のあごの骨のCT画像です。
黄色の矢印の幅しか骨がなく他院ではインプラントはできないと言われたそうです。
当院では、インプラントの専門医がいるため、ソケットリフトという特殊な方法を用いてインプラント治療を行いました。
処置後は、痛み腫れは無く、患者さんは大変満足していました。
このほかにも他院でインプラントができないと言われた患者さんにインプラント治療を行い、喜んでいただいた症例がたくさんあります。
他院でインプラントができないと言われた患者さんは是非ご相談ください。