切歯
切歯
切歯は、大きくて平べったく、根は円形で食べ物を噛み切る働きをします。最も正面にあり隣り合った一対の歯を「中切歯」、その両隣にあるのが「側切歯」です。
中切歯は上顎が7~8歳、下顎は6~7歳頃に生え、発音の際にも重要な役割を担います。
一方の側切歯は上顎が8~9歳頃、下顎が7~8歳頃に生えてきます。
側切歯は退化しやすい傾向が見られ、円錐歯や矮小歯など小さな歯となることがあります。
犬歯
犬歯
犬歯は食べ物を切り裂く役割を担う歯です。
先が鋭く尖っているのが特長で、顎の動きの基本になります。
歯の中で最も長く、他の歯に比べて歯根の先端は顎の骨に深く埋め込まれています。犬歯は、上顎が11~12歳、下顎は9~10歳頃に生えてきます。
臼歯
切歯や犬歯とは違い、臼歯は食べ物をすり潰して細かくするという役割があります。
大きく小臼歯と大臼歯に分けられます。
小臼歯
小臼歯から切歯や犬歯に見られない尖った咬頭が見られ、咬頭は頬側と舌側に1つずつあります。
「第一小臼歯」と「第二小臼歯」があり、第一小臼歯は上顎が10~11歳、下顎が10~12歳頃に生え、上顎の第一小臼歯は下顎の固定も担います。
第二小臼歯は上顎が10~12歳、下顎が11~12歳頃に生え、噛み合わせを安定させる役割を担う歯でもあります。
大臼歯
大臼歯は永久歯の中で最も大きく、食べ物を噛み砕く際に重要な歯で、噛む力が最も強い歯でもあります。
大臼歯は3種類あり、「第一大臼歯」は上顎・下顎ともに6~7歳頃に生えることから、「6歳臼歯」とも言われます。上顎が12~13歳、下顎が11~13歳頃に生えてくる「第二大臼歯」は、「12歳臼歯」とも呼ばれます。
親知らずとして有名な「第三大臼歯」は、一般的に17歳頃から生えてくる方が多いですが、上顎・下顎ともに生える時期や生え方に個人差があります。
歯は、食事だけではなく様々な役割を担っており、なくなってしまうと日常生活に影響することもあります。満足度が高く充実した生活を送るためにも、歯や口腔内の健康にもしっかり考えることが大切です。健康な歯を維持するためには、自分でケアをするのはもちろん、歯医者での定期的なケアもおすすめします。
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